古い家から新しい家へ、もともと1件の家が建っていた敷地に2世帯住宅を造るという計画において
どのように2世帯を分けた方が理想的かを検討するところから始まりました。
配置計画において、敷地の特徴として北側よりも南側の方が間口が広いというL型の特徴のある敷地
親世帯の居住面積と子世帯の居住面積の割合から、親世帯を平屋、子世帯を2階建てにしそれぞれ
の壁を収納と中庭で仕切る計画としました。
それにより生活時間の違いによる音の問題も解消できます。
ただ遮断することでなく、中庭を共用部分としてお互いの空間に明るさを取り込めれるようにしてあります。
外観においてもお客様からの御要望もあり、シンプルでBOX型の建物という事が基本となりました。
玄関を2つ並べるだけではよくある2世帯住宅になってしまう為、子世帯の玄関を外壁の色と合わせ
壁に小さく開口を造る事でなるべく閉鎖的にならない程度に隠し、親世帯の玄関を見せる事で建物の
バランスを取り外観を形成しました。
良く見ると1棟の建物にしか見えないと思います。
平面計画においてもそれぞれのお客様の想いがかなり詰まった家となっております。
子世帯は、シンプルなホワイトの家
親世帯は、ナチュラルな暖かみのある家
空間が全く異なりますが、とても完成度の高いお客様の想いが100%詰まった家となっております。
「建物データ」
■尾張旭市A様邸 工法:在来木造 敷地面積:294.77㎡ 建物面積171.72㎡