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家は誰の為に造るのか?
家は誰の為に造るのか?
工務店の為、メーカーの為、宣伝の為、お客様の為・・・
家を購入するという事は、多くの人は住宅ローンを長期的に組み・毎月コツコツと返済をして
いく、毎月にすると家賃なみの返済額ですが、長期にわたると相当な金額となります。
永い人生のながで一番大きな買物と言われる「家」
住む人が健康的な暮らしを送りたいのは当然のこと。
誰もが家を購入し病気になる事なんて考えてもいないでしょう。
国が定めた基準があり、それを守っていれば安全かも。
果たしてそうでしょうか?
そう考えると、家は誰の為に造るのか?
私が考えるのは、これからの未来を担う「お子様」の為、次に奥さまの為ではないでしょうか?
核家族化した現在の間取りをいかに家族が楽しめる空間にするか。
お子様が部屋に孤立しない空間にするか。
考えるといろいんな問題点がその家ごとに見えてきます。
しかし最近、後忘れがちなのが家への健康です。
最近の住宅の寿命は、30年~50年といわれ問題となっているのは、その構造体です。
本来の日本建築の柱・構造体は、常に空気にふれて、構造的な強度を保っていることで
100年・200年と構造を維持しています。
住宅の構造材に無垢材を使用しても断熱材で覆ってしまい空気に触れなくなってしまうと
木材の強度が低下していきます。
住む事の快適性を求めるあまり、大切な構造体への配慮を忘れているのが現在の建築です。
無垢材を使用=丈夫=高気密住宅ではそうではない。
無垢材を使用=健康=無垢材の調湿能力ではすべてを解決できるわけではない。
住む事で持ち込まれるものから化学物質がでる。
住む人の事をどこまで考え、家の事をどこまで考えるか?
表面的な対策ではなく、根本的な対策が家造りに携わる業者に求められる事だと思います。
当社の家造りは、お客様に住んで頂いてからも快適に暮らせる事を前提に考えてあります。
一度建てた家は、建て替えが簡単にできません。
ですから、他社にはない仕様を基本としているのです。
よく業者から言われる事、
・基礎工事でも他社はそこまで断熱をしていないが、なぜそこまでやるのか?
・断熱材でも一般的に流通している商品でもいいのになぜそこまでの商品設定をするのか?
・構造材でも、KD材・グリーン材でもいいのに、なぜあえて狂いが少ないひのきを構造材とし て設定するのか?
・窓(サッシ)でも、それぞれの内部・外部を考慮したサッシの配置をしておりますが、毎回
家ごとにサッシ形状・配置が違う為、なぜ同じサッシを同じ数つかわない
のか?(サッシ本数・形状を同じにすればコストが下がる。)
・何故そこまで時間を掛けて打ち合わせをし図面を作成するのか?
など、色々とメーカーや業者から言われます。
業者も当社のような家造り・内容・仕様が理想的だね。という声はよく耳にします。
これが「本音」でしょうね。
当社の場合は他社の仕様に合わせ、品質を下げる事で値段を下げる事は全然可能です。
しかし、これまでの数多くのリフォーム実勢より悲惨な現場を多数経験し、これから家を建築
されるお客様が同じような経験をしないように、という想いからあえて仕様を設定してありま
す。妥協すれば簡単な事ですが、これからの事を考えるとやはりそれではいけない。
という事からあえて他社ではない仕様にしているのです。
そして、湿度・化学物質を排除・匂いも排除できる唯一の工法を採用しております。
空気・水など目には見えない部分が一番大切。
当社が掲げる理想・想いは一貫してぶれておりません。
・いつもお客様の立場になって考える。
これからも、この想いで家造りに対する理解を1歩1歩広めていき、永い目でみた健康な家を
薦めていきたいと改めて思う。