CONCEPT 住まいへの想い 04 現場の気配りとこだわり

職人の高い意欲がお客様の満足に

株式会社ユーアイファクトリーは、2003年に社長・藤本良徳と専務・藤本秀俊の兄弟が立ち上げた会社です。二人はもともと内装業の職人で、1990年に独立・創業しました。そうした出発点をもつ二人ですから、細かい部分まで気配りを効かせ、職人のもつ技術を最大限引き出し、完成度の高い家をご提供していく施工管理には自信あり。私たちのリフォームの基盤にあるのは、現場を大切にする気持ちです。

例えば、仕上がりに対するこだわり。 オートクチュールの洋服の良さが丁寧な縫製に裏打ちされているように、リフォームの現場でも丁寧な作業が出来映えにそのまま表れます。2つの材料がぶつかる場所を隙間なくきっちり納め、木質材料の木目をきれいに揃える…。リフォームにちょっとした手間ひまをかけることで、仕立ての良い服と同じように、誰が見ても気持ちよい引き締まった空間が出来上がるのです。それは同時に、時間を経てもほころびが生じにくい品質のご提供を意味しています。

時には、お客様がそこまでは求めていらっしゃらないのに、自分たちが納得しなければやり直す場合も。そんなところに、つい職人気質が出てしまいます。

一方では、リフォーム現場を支える職人の心意気を大切にしてきました。職人が気持ちよく、より良い仕事をしようという意欲をもってリフォーム作業に取り組めば、おのずから仕上がりの質は高まります。ひいてはお客様のご満足にも結びついていくのです。

リフォーム現場のモチベーションを高めるため、私たちは、職人ができるだけお客様と直接話していけるようにと心がけています。お客様の要望をお聞きし、時にはねぎらいの言葉を頂戴する。お客様の反応を実感することで、職人はこれまで以上にお客様に喜んでいただきたいと感じ、日々のリフォームにも一層の熱が入ります。

良い職人の力をしっかり引き出せるかどうかは元請会社である工務店次第。そう心を引き締めながら、私たちは職人と一緒になって良い家づくり、最高のリフォームに没頭しています。

対談

ぶっきらぼうにも見えるけれど、口を開くと気さくな話しぶり。

「きれいになったね」の一言が次の仕事への活力です

皆で根気よく考えます

藤本
長い付き合いですよね。
大津
父が大工だったから、18歳から私も大工の道に入って。社長が職人をしていた頃からの知り合いで、ずっと今まで声をかけてもらっています。兄貴とも長いけれど、リフォーム現場のチェックはかなり細かい人ですね(笑)。わずかな隙間や傷も見逃さずに、徹底的にチェックする。
藤本
そうかなあ。でも、ウチでしかできない仕事をやろうという気持ちは強いですね。名古屋でよそではやらないところまできっちり仕上げるから、ウチに頼んでいただける。そういう思いでやっています。
大津
部材と部材の間に隙間が出来てしまった場合など、普通なら埋めようがないなと諦めるケースもよくあります。でも、兄貴は「何とかしたい」と。ではどうしようと一緒になって考えていくんです。私は意外と気が長いんですよ。皆で根気よくコツコツやっていますね。

大工のほうがお客様も声をかけやすい

藤本
元請と下請でも、一方通行の関係にはなりたくない。下請意識が強いと、言われたことをやるだけになってしまうでしょう。家づくりに携わるという点では同じだから、一緒になっていかにベストに近づけるか、もっといい方にもっていきたいと常に考えていたいんです。

そういう意味では、職人さんたちが積極的にお客様と話すことも大切です。何しろ、リフォームの現場に長い時間いるのは大工さんや職人さんたちだから、お客様としても、私たち現場監督より大工さんの方に接することが多いです。
大津
そうですね。だから時間がある時は、私もお客様とできるだけ世間話するようにしています。普段からコミュニケーションをとっておくと、何かある時にお客様も話しかけやすくなるでしょうし。
藤本
お客様が何か思っていらしても私たちに言いづらかったら、結果として気になる部分が残ったままになってしまう。「どうしてこうしたか」という意図をお客様に分かっていただくことが大切です。
またお客様とお話しして生活スタイルをしっかり理解しておかないと、適切なアドバイスもできませんよね。打ち合わせの場は意外に表向きの話で終わりがちで、お客様の本音は大工さんや職人さんなどリフォーム現場の人との話の間にふと出てくるものです。だから大工さんから「実はお客様がこう言ってらしたよ」という話を聞いて、それに対応していくことは重要です。

みな根は正直で腹が白い

大津
それに、やっぱりお客様と接することは楽しいですよ。完成して喜んでいただいた時が一番嬉しいですしね。ただ、実際には大工は仕上げ工事の頃にはリフォーム現場から離れるから、そういう機会はなかなかありません。でも、メンテナンス工事の時などに「きれいになったわね」と言っていただけると、一生懸命つくったかいがあったと感じます。
藤本
そういえば、先日も「リフォーム現場にいる時間は大工さんが一番長いのに、完成時にはいないのでお礼を言えませんね」というお客様がいらっしゃいました。

職人さんには口が重い人もいますが、みな根は正直で腹の中が白い。自分の仕事に自信を持っているし、形に残る仕事だからこそ自分の力量をきちんと残したいという職人さんの意地を持っています。
大津
まあ、そういう気持ちがなければ職人じゃありません。